カシオ計算機は、通常のワイヤレスイヤホンと聴覚サポート機能を兼ね備えた、スタイリッシュなオープン型イヤホン「earU ER-100」を発表し、新たな市場に参入しました。
新ブランド「earU」から登場したこの新製品は、2026年5月19日に発表され、日本では5月28日に発売が開始されます。現在は日本市場のみでの公式展開となっています。
最大の特徴は、耳を塞がないオープン型デザイン(イヤカフ型)を採用している点です。このイヤホンは耳の中に挿入せず、外耳道を塞ぐことなく、外側から優しく挟むように装着します。その結果、音の方向や距離感、自分の声などが極めて自然に保たれます。カシオは、従来の「補聴器」のような見た目を敬遠し、医療用機器を装着することに抵抗がある人々に向けて、この製品を特別に開発しました。
電子楽器の開発で長年培ってきた音響技術が惜しみなく投入されています。独自のCuff Technologyにより、ハウリングや共鳴、風切り音を抑制し、騒がしい環境下でも会話の声を強調します。専用アプリを使えば、簡単な聴力チェックを行い、個々の聞こえ方に合わせた自動調整や、カフェ、オフィス、屋外、会議といったシーン別のプリセット選択も可能です。
主な仕様:
- 片耳の重量:わずか約8グラム
- 動作時間:会話強調モードで最大9.5時間、音楽再生で最大14時間
- 急速充電:10分間の充電で約90分間の使用が可能
- フル充電時間:約1.5時間
- 防水性能:IPX4相当
- Bluetooth 5.4
- カラー:ネイビーブラックとアイボリーホワイトの2色(外装アクセサリによるカスタマイズが可能)
日本国内での販売価格は49,940円(約315〜320ドル)となっています。
カシオは、earUを医療機器ではなく、イヤホンで音楽を聴く機会が多く、騒がしい場所での聞き取りにくさを感じ始めている若い世代(同社はこれを「もや耳」と呼んでいます)に向けた、ファッション性の高いガジェットとして位置づけています。
ソニーのLinkBudsやBose Ultra Openといった一般的なヒアラブル端末と比較すると、このカシオの新製品はより聴覚補助機能に特化していますが、低音域やアクティブノイズキャンセリングといった純粋な音楽体験の質ではフラッグシップモデルに軍配が上がるでしょう。
結論: スタイルと一日中着けていられる快適さ、そして医師の診察を必要としない程度の適度な聴こえのサポートを両立させたいのであれば、カシオのearUは非常に有望かつ「人間に寄り添った」選択肢と言えます。


