2025年7月2日、ブラジル連邦上院は、法案第553/2021号を承認いたしました。この法案は、ブラジルとウクライナ間の民事に関する相互法的援助および法的関係に関する条約を批准するものです。
2018年に署名されたこの条約は、両国間の民事、商事、行政手続きにおける法的協力を円滑にすることを目的としています。主な内容としては、国民の司法アクセス、判決の承認と執行、および司法手続きの合理化などが挙げられます。
モロ上院議員は、この条約が国際的な法的協力を強化する上で重要な役割を果たすと強調されました。また、この措置はウクライナへの連帯を示すものとしても見られています。今後は、この条約が発効し、ブラジルの法律の一部となります。
この条約は、国際的な法治主義の強化と、紛争解決における協力の促進という、日本が長年重視してきた価値観とも合致するものです。日本としても、この条約の進展を注視し、国際社会における法の支配の強化に貢献していくことが期待されます。