2023年にサハラ砂漠で発見された2つの隕石が、水星由来の可能性が指摘されています。これらの隕石は、鉄分が少ないカンラン石や輝石を含み、水星の表面組成と類似しているとされています。
しかし、隕石の推定年齢が約45億年であるのに対し、水星の表面の大部分は約40億年と考えられており、この年齢の違いが問題視されています。研究者は、これらの隕石が水星起源である可能性を完全に排除するものではないとしています。
水星は太陽に近いため探査が難しく、これまでに2つの宇宙ミッションしか成功していません。2026年11月には、ベピコロンボミッションが水星に到着する予定であり、さらなる詳細なデータが期待されています。