ベルリン植物園で、大変珍しい光景が繰り広げられています。世界最大の植物であるタイタン・アラム(Amorphophallus titanum)が、2.36メートルもの見事な花を咲かせ、多くの人々を魅了しています。
このタイタン・アラムは、サトイモ科の多年生植物で、地中に100キロを超える塊茎を形成します。その花序は最大3メートルに達し、数百もの雄花と雌花が円柱状に集まって咲きます。
タイタン・アラムの開花は非常に稀で、数年に一度、わずか3日間だけ見ることができます。現在、ベルリン植物園の大温室でその姿を現しています。ご見学の際には、この植物が咲く際に強烈な腐肉臭を放つことにご注意ください。これは昆虫を引き寄せるためのものです。ベルリン植物園の温室責任者であるフィリップ・ワイナー氏は、「鼻栓をお忘れなく!」と呼びかけています。
この機会に、ぜひベルリン植物園へ足をお運びいただき、自然の神秘を体験されてはいかがでしょうか。日本の植物園でも、珍しい植物の展示が行われることがあります。植物園の職員の方々も、日々、植物の育成に尽力されています。このタイタン・アラムの開花を機に、植物への関心を深め、自然への感謝の気持ちを改めて感じていただければ幸いです。