2025年10月、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ開発基金(ADFD)とラオス人民民主共和国は、重要なインフラプロジェクトを開始することになりました。
このプロジェクトは、AED7350万(約30億円)の支援を受け、ラオスの交通網を強化し、経済成長を促進することを目的として、国道13号線(南部)の改修に焦点を当てています。このプロジェクトは、両国の友好関係をさらに深めるものと期待されています。
具体的には、約50キロメートルの道路の建設と改修が行われます。その内訳は、20キロメートルを歩道付きの4車線に拡幅し、既存の30キロメートルを改修するというものです。また、交通安全の向上、排水設備の改善、トラックの計量所の設置も含まれています。
このプロジェクトは、年間4万8千世帯以上、25万5千人以上の人々に恩恵をもたらすと見込まれています。主な成果としては、市場へのアクセス改善、移動時間の短縮、輸送コストの削減などが挙げられます。2028年の完成を目指しており、UAEとラオスの関係を一層強固にするでしょう。
このプロジェクトは、日本のODA(政府開発援助)によるラオスのインフラ整備への取り組みとも共通する点があり、ラオスの持続可能な発展に貢献するものと期待されます。また、UAEの積極的な国際協力の姿勢は、日本の国際貢献のあり方にも示唆を与えるものと言えるでしょう。