エクソンモービルと丸紅株式会社は、エクソンモービルが丸紅に年間約25万トンの低炭素アンモニアを供給する長期契約を正式に締結しました。この契約は、エネルギー供給を強化し、雇用機会を創出し、米国と日本の産業協力を強化することを目的としています。
丸紅は主に、神戸製鋼所の関連会社である神戸発電所にアンモニアを供給する予定です。さらに、丸紅は、テキサス州ベイタウンにあるエクソンモービルの低炭素水素およびアンモニア施設への出資に合意しました。この施設は、稼働開始時には世界最大規模となり、1日あたり最大10億立方フィートの低炭素水素と年間100万トン以上の低炭素アンモニアを生産できる能力を持つと予測されています。
生産される水素は、二酸化炭素回収・貯留(CCS)技術を用いて天然ガスから生成されるブルー水素であり、CO2排出量の約98%を回収します。最終的な投資決定は、政府の支援策と必要な許可を条件として、2025年に予定されています。この取り組みは、特に福島第一原発事故後、石炭の代替として水素とクリーンアンモニアを追求する日本の取り組みと一致しています。丸紅は、日本向けのグローバルな低炭素アンモニア供給チェーンを確立し、電力、鉄鋼、化学、輸送など、さまざまな分野の脱炭素化を支援することを目指しています。