スロベニア出身の映画監督、ヤン・クレヴァティン氏が、2025年7月4日から12日にかけてチェコ共和国で開催される第59回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(KVIFF)のFuture Frames: Generation Nextプログラムに選出されました。
クレヴァティン氏は、1999年にリュブリャナで生まれ、現在、ザグレブ演劇芸術アカデミーで映画・テレビ演出の修士号を取得されています。彼の短編映画「JOŽA」(2023年)や「The Last Day of Spring」(2023年)は、国際映画祭で上映され、第32回クロアチア映画祭では30歳以下の最優秀監督に贈られる「Jelena Rajković」賞を受賞するなど、その才能が認められています。
Future Framesプログラムは、ヨーロッパ映画振興機構(EFP)がKVIFFと共同で開催し、ヨーロッパの新進気鋭の映画監督を支援するものです。クレヴァティン氏に加え、ジガ・ヴィルツ監督も、ベテラン映画監督に焦点を当てた映画祭の新セクション「Central Stage」で、自身のプロジェクト「Purgatory」を発表する予定です。このことは、国際的な舞台におけるスロベニア映画の存在感が増していることを示しています。
第59回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭では、中央ヨーロッパおよび東ヨーロッパの多くの映画が上映され、著名な監督の作品も含まれます。この権威ある映画祭にスロベニア人映画監督が参加することは、スロベニア映画の成長と発展、そして国際的な映画界におけるその存在感を強調するものであり、日本の映画ファンにとっても、今後のスロベニア映画の動向に注目する良い機会となるでしょう。