考古学者たちは最近、北シナイのテル・アブ・セフェで、プトレマイオス朝とローマ時代に遡る古代の軍事要塞を発見しました。エジプト観光・古代遺物省が2025年5月3日に発表しました。
発掘調査により、イスマイリアとスエズ運河の近くに戦略的に位置し、歴史的にエジプトの東の国境を守ってきたテル・アブ・セフェに広大な軍事複合施設があることが明らかになりました。発見された遺跡には、軍事要塞、兵士の住居、防御用の塹壕が含まれており、近くに別の要塞がある可能性を示唆しています。
洗面器や壺などの遺物とともに、プトレマイオス朝時代に木々が並んだ石灰岩で舗装された道路の証拠が見つかりました。兵士の住居は、ローマ騎兵の日常生活を垣間見ることができます。4つの大きな窯は、この場所が後に工業の中心地に変わったことを示しています。100メートルを超える石灰岩で舗装された道路が、ローマの要塞と遺跡の中心部を結んでいます。
観光・古代遺物大臣のシェリフ・ファティ氏は、この発見はエジプトの東部軍事要塞に光を当て、テル・アブ・セフェの軍事および産業の中心地としての重要性を強調すると述べました。発掘調査では、プトレマイオス朝の要塞の入り口に防御用の塹壕も発見され、古代の防御戦略の理解が深まりました。