大気のないスーパーアースTOI-512bを発見

国際的な天文学者チームは、TESS宇宙望遠鏡とチリの超大型望遠鏡のESPRESSO装置からのデータを利用して、大気のないスーパーアースであるTOI-512bを特定しました。地球から約218光年離れた場所にあるこの惑星は、2020年にTESSによって最初に観測され、惑星の軌道を示すトランジット信号を検出しました。チリからのその後の観測により、その存在が確認されました。TOI-512bは、地球の1.54倍の半径と3.57倍の質量を持っています。計算された密度は1立方センチメートルあたり5.62グラムで、地球よりもわずかに高密度です。惑星は7.1日ごとに9,863,797キロメートルの距離で星の周りを公転し、地球が太陽から受けるよりも112倍多くの熱を星から受けています。惑星の表面は液体の水を維持するには熱すぎるため、居住可能ゾーンの外にあります。科学者たちは、惑星に大気がないのは、星からの強烈な放射が時間の経過とともに大気を剥ぎ取るためだと考えています。惑星の年齢は82億3500万年と推定されています。