2025年7月、NASAのトランジット系外惑星探索衛星(TESS)を用いた国際的な天文学者チームが、地球から約154光年離れた赤色矮星TOI-1846を周回するスーパーアース型惑星、TOI-1846 bを発見しました。
TOI-1846 bは、地球の約1.79倍の半径と約4.4倍の質量を持ち、3.93日でその恒星を公転しています。推定される平衡温度は約295℃であり、この高温環境下での水の存在可能性については議論があります。
この発見は、惑星形成と進化の理解を深めるものであり、特に「半径の谷」と呼ばれる惑星のサイズ分布における空白領域に位置することから、惑星の組成や大気の進化に関する重要な手がかりを提供します。
今後、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの高度な観測機器を用いて、TOI-1846 bの大気や潜在的な居住可能性に関するさらなる研究が期待されています。