最近の研究により、ケンブリッジやノリッジのような都市の大きさに匹敵する巨大な平坦な氷山が、最後の氷河期に英国沿岸を漂流し、気候危機が南極に及ぼす潜在的な影響についての洞察を提供していることが明らかになりました。これらの氷山は、幅数キロメートル、厚さ数百メートルで、約18,000〜20,000年前にスコットランドとノルウェーの間の北海海底に独特の溝を残しました。
英国南極調査所（BAS）の研究者は、スコットランドのアバディーン近くのウィッチグラウンド盆地からの地震調査データでこれらの溝を発見しました。平行な溝により、科学者はこれらのテーブル状の氷山の巨大なサイズを推定することができました。
Nature Communicationsに掲載されたこの研究は、氷床が崩壊するにつれて、大きなテーブル状の氷山からより小さな氷山への移行を強調しています。これは、2002年の南極のラーセンB氷床の崩壊を反映しており、現在の南極氷床の安定性に関する貴重な手がかりを提供しています。研究の筆頭著者であるジェームズ・カーカム博士によると、これらの古代の氷床の崩壊を分析することで、現代の南極氷床に対する氷床の影響についての理解を深めることができます。