元J.P.モルガンのチーフストラテジストであるマルコ・コラノビッチ氏は、重大なリセッションが発生した場合、S&P 500が3000台後半まで劇的に下落する可能性があると警告しています。彼は、2008年の世界金融危機やCOVID-19パンデミックを彷彿とさせる「途方もないレベルの不確実性」を指摘しています。
コラノビッチ氏は、長期化するイールドカーブの逆転、消費者心理の弱体化、デフォルトの増加、そしてエスカレートするグローバルな貿易戦争など、懸念される指標を強調しています。彼は、市場は大規模な財政および金融刺激策のために、2020年のパンデミックショックから完全には回復していないと示唆しています。
AIと刺激策への期待によって牽引された2024年の市場ラリーにもかかわらず、コラノビッチ氏はこれらの上昇が根本的な脆弱性を覆い隠していると考えています。彼は、収益が減少し、株価収益率が約15倍に低下した場合、S&P 500が3000台後半または4000台前半まで急落する可能性があると警告しています。The Last Bear Standingに掲載されたコラノビッチ氏の分析は、リセッションの可能性が高いことを強調し、重大な経済的および地政学的な課題に直面している現在の楽観的な市場評価を考慮して、投資家は慎重に進むよう助言しています。