2025年7月1日、ブルームバーグの報道によりますと、欧州の大手金融機関であるドイツ銀行が、2026年よりビットコインをはじめとするデジタル資産のカストディサービスを開始する計画です。これは、暗号資産に対する機関投資家の関心の高まりと、デジタル資産を伝統的な金融に統合していく動きを象徴するものと言えるでしょう。
このプロジェクトにおいて、ドイツ銀行はBitpandaとTaurus SAと提携します。Bitpandaは取引インフラに関する専門知識を提供し、一方、2023年にもドイツ銀行から支援を受けているTaurus SAは、安全なデジタル資産カストディの経験を活かします。
この動きは、2020年以来のドイツ銀行の暗号資産への関心と、2023年のデジタル資産ライセンス申請に続くものです。今回のカストディサービスの開始は、デジタル資産の統合が進む中で、その成長機会を最大限に活かすための長期的な戦略の一環です。（出典：ブルームバーグ、2025年7月1日）
近年の日本の金融市場においても、デジタル資産への関心は高まっており、金融庁による規制整備も進んでいます。ドイツ銀行のこの動きは、日本の金融機関にとっても、今後のデジタル資産戦略を検討する上で、重要な示唆を与えるものとなるでしょう。特に、伝統的な金融機関が、いかにしてデジタル資産の安全な保管と運用を実現していくのか、その動向が注目されます。