アミナ銀行、RLUSDの取り扱い開始:デジタル資産市場における新たな一歩

編集者: Elena Weismann

2025年6月、スイスに拠点を置くアミナ銀行AGは、Ripple USD(RLUSD)の取り扱いを開始し、世界で初めての銀行となりました。RLUSDは、米ドルに1:1でペッグされたステーブルコインです。この動きは、アミナ銀行の顧客に対して、RLUSDの保管と取引サービスを提供するものであり、同行のデジタル資産サービスにおける大きな進展を意味します。

アミナ銀行の最高製品責任者であるマイルズ・ハリソン氏は、最先端の製品を積極的に取り入れるという銀行の姿勢を強調しました。彼は、顧客がデジタル資産を理解し、利用できるよう支援することの重要性を語りました。2025年6月現在、RLUSDの時価総額は4億4,000万ドルを超えています。

アミナ銀行によるRLUSDの取り扱いは、規制されたステーブルコインに対する需要の高まりに対応するものです。この需要は、機関投資家の利用増加と、コンプライアンスに準拠したソリューションへのニーズによって牽引されています。アミナ銀行は2018年4月に設立され、2019年8月にはスイス金融市場監督機構(FINMA)から銀行および証券ディーラーのライセンスを取得しています。

近年、日本の金融市場においても、デジタル資産への関心が高まっており、特に機関投資家を中心に、安全で信頼性の高いステーブルコインへの需要が強まっています。アミナ銀行の取り組みは、日本の金融機関にとっても、デジタル資産市場への参入を検討する上で、重要な示唆を与えるものと言えるでしょう。今後は、日本の金融庁による規制の動向にも注目が集まります。

ソース元

  • FinanzNachrichten.de

  • Business Wire

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