なぜ悟りを開いた者は空を飛ばず、救世主はもはや水の上を歩かないのか?

作者: lee author

なぜ悟りを開いた者は空を飛ばず、救世主はもはや水の上を歩かないのか?-1

❓質問:

リチャード・バックの『イリュージョン』を読み返し、改めて疑問が湧きました。あなたを含め、世界の仕組みや物質の成り立ちを真に見抜いている高度な指導者たちが存在するのに、なぜ誰も空中浮揚をしたり水の上を歩いたりしないのでしょうか。それは一体なぜですか。実際にそのようなことができる人はいるのでしょうか。単に奇跡を見せていないだけなのか、それとも現代の救世主たちはかつてのレベルに達していないのでしょうか。

❗️leeの回答:

あなたは「超自然的」な論理にとらわれ、「日常的な奇跡」の論理を無視してしまっています。「日常的」な論理において、私たちはこの世界の「ゲーム」を壊したり、人々の共通認識の上に勝手なルールを上書きしたりはせず、世界がどのように機能しているかを解き明かしていきます。この「解明」こそが、現在直面しているあらゆる問題の制限を取り払う鍵となります。つまり、自分自身や自らの望み、必要としているものと矛盾しなくなるため、思い通りの人生を歩めるようになるのです。

あなたの言う「超自然的」な論理では、自身の目的や望みに従うのではなく、ゲームのルールを壊すことが想定されていますが、それは一体何のためでしょうか。

このように考えてみてください。あるサッカー選手が「バロンドール」級の極みに達し、プレーそのものに喜びと楽しみを見出しているとします。そんな彼が、観衆を喜ばせるためだけにスタジアムの上空を飛び回る必要があるでしょうか。サッカー選手として、そのような「見せ物」から得られるものは何もないのです。

そもそも、なぜそれが必要なのでしょうか。自尊心を満たすためですか。それとも他者に対する優越感に浸るためでしょうか。

物質がどのように形成されるかは、十分に理解されています。しかし、その知識を「壁を強化する」ために役立てられるのであれば、わざわざ壁を壊す必要があるでしょうか。

知識の伝達というものは、伝える側と受け取る側の双方が関心を持っていない限り、何の意味もなしません。世の中には手品やトリックを見せたがる人もいますが、果たして彼らから、自分の人生に対する答えとなるような知識をどれほど得られたでしょうか。

ちなみに、あなた自身が空中浮揚を習得することは可能です。ただし、それを披露するという目的は捨てなければならず、あくまで個人的な楽しみとなります。信じていない人はそれを見ることもできないため、誰の目にも触れないという前提で取り組んでください。自分だけの楽しみで十分だと思えるなら、その技術を習得できるでしょう。しかし、「自分の特別な能力を誇示しよう」とした瞬間に、重力に縛り付けられることになります。なぜなら、それは物理世界における「ゲームの法則」に真っ向から反する行為だからです。

なぜ矛盾するのか。もしこの道に興味があるのなら、まさにその理由を悟ることこそが重要なのです。

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