キプロスの分断問題を巡る最新の動向として、2025年7月16日から17日にかけて、米ニューヨークの国連本部で非公式の和平協議が開催されました。国連のグテレス事務総長は、会合終了後に和平協議の再開に向けて「進展があった」と強調しました。越境のための検問所開設など、さらなる協議が必要とされています。
この会合には、北キプロス・トルコ共和国のタタル大統領、南側のキプロス共和国のフリストドゥリディス大統領、トルコ、ギリシャ、英国からの代表が参加しました。タタル大統領は記者団に対し、「平等な国際的な地位が確約されなければ、正式な和平協議は再開しない」と述べました。
キプロス問題は、1974年のトルコ軍の侵攻以来、南北に分断された状態が続いています。国連は連邦制に基づく再統合を目指してきましたが、トルコ系の北側は2国家の共存を求めています。国際社会は、両者の対話と協力を促進し、平和的な解決を目指しています。