EU、2024年4月1日から米国製品に報復関税を発動へ：貿易戦争激化

欧州連合（EU）は、米国との貿易紛争をエスカレートさせるため、2024年4月1日から米国製品に報復関税を発動する予定です。この措置は、米国が欧州の鉄鋼とアルミニウムに課した関税への対抗措置です。EUの報復関税は、ハーレーダビッドソン、バーボン、ヨット、大豆、鶏肉など、米国を代表する製品を対象とし、総額225億ユーロに達します。 4月1日に開始される第1段階では、45億ドル相当の米国製品に対する関税が復活します。4月13日には、肉、乳製品、生姜、カレー、工業製品、木材など、幅広い製品を対象とした180億ユーロ相当の、より大規模な関税措置が実施されます。EUは、これらの製品の代替供給源を確保し、米国への依存度を低減することを目指しています。 加盟国は、国益を評価した後、決定を最終決定します。その際には、特定多数決による承認が必要となります。EUの措置は、米国の関税が欧州の産業、特にグリーン・トランジションの影響を受けている産業に与える影響を相殺することを目的としています。