2025年7月9日、アルジェリアとウルグアイが東南アジア友好協力条約（TAC）に加わり、署名国の総数は57か国となりました。署名式典は、第58回ASEAN外相会議の期間中、クアラルンプール・コンベンションセンターにて執り行われました。
アルジェリアのアフメド・アタフ外相とウルグアイのマリオ・ルベットキン外相がそれぞれの国を代表して出席されました。マレーシアのダトゥク・セリ・モハマド・ハサン外相も式典に出席し、ASEANの外交的影響力の拡大の重要性を強調されました。
1976年に設立されたTACは、東南アジアにおける平和的関係を促進し、主権の尊重と紛争の平和的解決を重視しています。今回の拡大は、他の国々の加盟に続き、グローバルな平和と安定に対するASEANのコミットメントを反映しています。
アルジェリアとウルグアイの加盟は、ASEANとこれらの国々との間の外交的および経済的関係を強化することが期待されています。これは、ASEANの2025年のテーマである「包摂性と持続可能性」に沿ったものであり、グローバルな協力をさらに促進するものです。
今回の出来事は、日本の外交にとっても重要な示唆を与えます。東南アジア地域における安定は、日本の経済的繁栄にとっても不可欠であり、ASEANとの連携強化は、日本の国際社会におけるプレゼンスを高めることにも繋がります。日本としても、ASEANの取り組みを高く評価し、積極的に協力していく姿勢が求められます。