モロッコの都市エッサウィラが、2026年にユネスコ創造都市会議を開催することになりました。これは、ネットワークに参加する都市によるオンライン投票の結果、エッサウィラが最多票を獲得したことによるものです。
この会議は、アフリカおよびアラブの都市で開催されるのは今回が初めてとなります。2019年より音楽創造都市として認められているエッサウィラは、グナワ音楽祭、ワールドミュージック祭、ジャズ・スー・ラルガニエなど、数々の文化的な祭りで知られています。
会議では、地域の文化・クリエイティブ産業における持続可能な政策と対策に焦点を当てます。これは、持続可能な開発目標11、つまり、包摂的で安全、強靭性があり、持続可能な都市を構築することに貢献します。また、このイベントは、2025年に開催される文化政策と持続可能な開発に関する世界会議Mondiacultの方向性を引き継ぐものとなります。
エッサウィラでの開催決定は、日本の皆様にとっても、文化交流と持続可能な都市開発の重要性を再認識する良い機会となるでしょう。日本においても、創造都市ネットワークへの参加や、地域文化の振興を通じて、持続可能な社会の実現を目指す取り組みが活発に行われています。今回の会議が、世界各地の都市における多様な文化と創造性を尊重し、未来へとつなげるための、実りある議論の場となることを期待いたします。