Metaは、Threadsの月間アクティブユーザー数(MAU)が5億人の大台を突破するという歴史的な快挙を発表しました。2023年7月6日にX(旧Twitter)の対抗馬としてサービスを開始した同プラットフォームは、わずか3年足らずでこの金字塔を打ち立てましたが、これは新規SNSとしては驚異的なスピードと言えます。比較として、わずか10ヶ月前の2025年8月時点でのユーザー数は4億人でした。
この急成長の主な原動力となったのは、1年前に導入されたテーマ別コミュニティ機能「Communities」です。この機能により、何百万人ものユーザーが、読書やバスケットボールからK-POP、子育て、音楽に至るまで、共通の関心事を持つ仲間を見つけ、深い議論を交わせるようになりました。こうした特定の分野に特化した「垂直型コミュニティ」への注力が、他のテキストベースのプラットフォームとの差別化につながり、爆発的なエンゲージメントの向上をもたらしたのです。
この成果を記念し、Metaはコミュニティ機能をベータ版から正式版へと移行させ、一連の機能拡充を実施します。アプリのホーム画面には、コミュニティの検索や切り替えが簡単に行える「Communities Hub」が新たに設置されます。また、ナビゲーションを向上させるため、各コミュニティには独自のビジュアルアイコンが付与されるようになりました。さらに、話題のトピックが本格的なコミュニティに昇格するまでの進捗を示す「Community Progress」インジケーターも導入されます。
同時にMetaは、アクティブな参加者を称える「Community Champions」プログラムを拡大し、日本、韓国、台湾において現地の言語に対応したローカルコミュニティを開設します。コミュニティ内でのライブチャット機能も強化され、複数のモデレーターによる同時配信や、チャット内の注目発言をフィードへ直接引用することが可能になりました。
今回登場した注目の新機能が「Your Algo」です。2月にリリースされた「Dear Algo」はアルゴリズムに影響を与えるために公開投稿が必要でしたが、「Your Algo」では非公開で自分の好みを細かく設定できます。ユーザーは特定のトピックの表示頻度を調整でき、その設定期間も1日、3日、7日間から選択可能です。なお、本機能は現在、米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドで提供されています。
Threadsは現在、モバイルユーザー数においてもXを確実に引き離しています。分析会社Similarwebのデータによると、2026年1月時点のiOSおよびAndroidにおける1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)は、Threadsが1億4150万人に達し、1億2500万人のXを上回りました。Metaの新しいプラットフォームが、1日あたりのモバイル利用者数で最大のライバルを逆転したのは史上初めてのことであり、象徴的な瞬間となりました。
InstagramやFacebookとの連携は、引き続きユーザー獲得において重要な役割を果たしており、Metaのエコシステム内でユーザーがスムーズに移行する要因となっています。しかし、Threadsの成功は単なるネットワーク効果だけではなく、殺伐としていない雰囲気や、コミュニティ形成のための優れたツールがユーザーに支持されている結果でもあります。ブランドやクリエイターも、フォロワーとの交流に適したより健全な環境を求めて、このプラットフォームへの移行を加速させています。
Metaは今後もユーザーのフィードバックを反映させながら、プラットフォームの進化を継続していく意向を強調しています。イーロン・マスク氏の指導下で課題に直面し続けるXを背景に、Threadsはテキスト型SNS市場において、盤石な競合としての地位を固めつつあります。



