Venus Aerospace、2025年に米国初の回転デトネーションロケットエンジン飛行試験を達成

編集者: Tetiana Martynovska 17

ヒューストンに拠点を置くスタートアップ企業Venus Aerospaceは、2025年5月14日にニューメキシコ州のスペースポート・アメリカで、米国初の回転デトネーションロケットエンジン(RDRE)の飛行試験を成功裏に完了しました。この成果は、アクセス可能で持続可能な高速飛行に向けた重要な進歩となります。

この飛行試験により、VenusのRDREの設計が検証され、同社は滑走路ベースの高速飛行に向けて順調に進んでいます。VenusのRDREは、従来の滑走路から最大マッハ6までの航空機に動力を供給することを目的とした、コンパクトで高効率な設計を特徴としています。CEOのサッシー・ダグルビー氏は、この試験により、この技術がシミュレーションだけでなく、現実世界の条件下でも機能することが証明されたと述べています。

RDREは、従来のロケットエンジンと比較して、より小型のパッケージでより大きな推力を提供します。このエンジンは、リング状のチャンバー内で連続的なデトネーション波を利用し、より高い圧力と効率を生み出し、より少ない燃料でより大きな推力を生み出します。Venusは、将来のStargazer M4の設計を検証するために、統合システムのフルスケール推進試験を計画しています。Stargazer M4は、マッハ4に到達可能な再利用可能な旅客機です。

この成功した試験は、航空宇宙産業に長期的な影響を与え、滑走路から直接極超音速で移動する車両につながる可能性があり、航空旅行と宇宙へのアクセスに革命をもたらします。RDREは、VenusのVDR2空力デトネーションラムジェットと連携するように設計されており、ブースターなしで持続的な極超音速飛行を可能にします。

ソース元

  • Space.com

  • Space

  • PR Newswire

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