NASAのコロナ診断実験(CODEX)は、国際宇宙ステーション(ISS)から太陽の外層大気、つまりコロナに関する前例のない知見を提供しています。2024年11月に設置されたCODEXは、コロナ内の電子の温度と速度を測定することにより、太陽風を研究しています。
CODEXからの最近のデータは、太陽コロナが熱プラズマの動的で不均一な流れを示していることを明らかにしました。この発見は、地球や宇宙ベースの技術に影響を与える可能性のある宇宙天気現象の理解を深めます。この観測装置は、NASA、韓国天文宇宙科学研究院(KASI)、イタリア国立天体物理学研究所(INAF)の共同研究です。
太陽コロナを観測することにより、CODEXは太陽風の形成と加速の謎を解き明かし、宇宙天気予報の改善に貢献することを目指しています。2025年6月現在、CODEXはISSで運用を続けており、将来の太陽研究に役立つ貴重なデータを送信しています。