ハーバード大学の研究者たちは、火星の薄い大気を模倣した環境下で、藻類が成長できるバイオプラスチック製のシェルターを開発しました。この研究は、地球外での持続可能な居住空間の構築に向けた重要な一歩とされています。
研究チームは、ポリ乳酸(PLA)というバイオプラスチックで作られた3Dプリントのチャンバー内で、緑藻の一種であるDunaliella tertiolectaを培養しました。これらのチャンバーは、火星の薄い大気と高い二酸化炭素濃度を再現し、藻類が光合成を行える環境を提供しました。
この実験により、藻類が火星のような過酷な条件下でも成長できる可能性が示され、将来的な宇宙探査における持続可能な居住空間の実現に向けた新たな道が開かれました。
この研究は、2025年7月2日に『Science Advances』誌に発表されました。