中国の民間ロケットメーカーLandSpaceは、2025年5月17日（土）に改良型ZQ-2E Y2ロケットの打ち上げに成功し、6基の衛星を軌道に投入しました。打ち上げは、酒泉衛星発射センター近くの東風商業宇宙イノベーションパイロットゾーンから、午後12時12分（北京時間）に行われました。
ZQ-2E Y2は、朱雀2（ZQ-2）モデルの改良版であり、液体酸素とメタンを燃料とするデュアルクライオジェニック液体推進薬システムを搭載しています。このシステムは、高推力エンジンと組み合わせることで、ロケットが最大4トンを500キロメートルの太陽同期軌道に運ぶことを可能にします。
最新モデルは、エンジンの推力向上と、重量を軽減し、効率と信頼性を向上させる複合材料をフェアリングに使用していることも利点です。このミッションは、2024年11月に改良型ZQ-2 Y1バリアントを使用して2基の衛星の展開に成功した後、ZQ-2シリーズの5回目の打ち上げとなります。ZQ-2E Y2の展開の成功は、中国の宇宙技術の進歩と、商業宇宙事業における能力の向上を強調しています。