ハッブル宇宙望遠鏡は、おおかみ座の方向4000万光年先に位置するフロック状の渦巻銀河NGC 5530の息を呑むような画像を公開しました。この新しい画像は、銀河の分類を特徴づける、まだら模様の渦状腕を際立たせています。
視覚的なスペクタクルに加えて、私たち自身の天の川銀河内の地球から約1万光年離れた場所にある明るい星が前景に現れ、銀河の核との魅惑的な重なりを作り出しています。この整列は偶然であり、星と銀河は物理的に接続されていません。前景の星は、ハッブルの内部構造の周りで光が曲がるアーチファクトである回折スパイクを示しています。
NGC 5530は傾いた角度で観測されており、銀河内の活発な星形成領域を示す暗い塵の網や青い斑点などの複雑な詳細を明らかにしています。銀河の断片化された腕は、局所的な星形成活動の結果であり、その独特のフロック状の外観に貢献しています。2007年、アマチュア天文家のロバート・エヴァンスによってNGC 5530で超新星SN 2007itが発見されました。