ispace、レジリエンス月着陸機のタッチダウン目標を6月6日に設定、月面フライバイ成功後

東京に拠点を置くispaceは、レジリエンス着陸機の月面着陸の試みについて、6月6日を目標日と発表しました。宇宙船は、月の北部に位置する玄武岩平原である寒の海（Mare Frigoris）の中心付近に、東部標準時午後3時24分に着陸する予定です。ただし、状況が変化した場合に備え、6月6日から8日までの着陸ウィンドウで、3つの代替着陸地点が特定されています。 レジリエンスは1月15日にSpaceXのファルコン9ロケットで打ち上げられ、Firefly AerospaceのBlue Ghost月着陸機と相乗りしました。Blue Ghostは月面への着陸に成功しています。レジリエンスは月へのより長いルートをたどり、深宇宙で良好な性能を発揮し、2月14日の月面フライバイを含む、事前に計画された10個のミッションマイルストーンのうち5個を完了しました。 ミッションの目的は、大気が存在しないため困難なタスクである、月面へのソフトランディングです。成功した場合、ispaceのヨーロッパ子会社によって建設されたTenaciousローバーが展開され、NASAとの契約に基づいて月の土壌サンプルを収集します。着陸機はまた、放射線モニタリングのためのペイロードと、月面で藻類を栽培する実験も搭載しています。ispaceの2023年の最初の月面着陸の試みは、ハードランディングに終わりました。