2025年7月5日、ギリシャ:世界最大の太陽光発電カーキャリア「遠海口(Yuan Hai Kou)」が、初の航海を終え、ピレウス港に到着しました。
中国海運集団(COSCO SHIPPING)が運航するこの船舶は、4,000台の中国製自動車を輸送しました。全長199.9メートル、7,000台の自動車を積載可能な能力を有しています。
この船舶は、LNG/燃料油のデュアル燃料エンジンを採用しており、エネルギー消費を20%削減、炭素排出量を24%以上削減しています。さらに、302.8キロワットの太陽光発電システムを搭載し、年間41万kWhの電力を生成することで、ライフサイクル全体で炭素強度を35%削減します。
今回の航海は、中国海運集団(COSCO SHIPPING)の低炭素輸送への取り組みを象徴しています。到着を祝う式典には、ギリシャと中国の政府関係者が出席し、グローバルサプライチェーンにおけるピレウス港の重要性を強調しました。環境問題への意識が高まる中、日本の自動車産業にとっても、持続可能な輸送手段への関心は高まっており、今後の動向が注目されます。この「遠海口」の成功は、日中の協力関係が、環境技術の分野でも重要な役割を果たす可能性を示唆しています。