パナソニックホールディングス株式会社は、2025年7月、ペロブスカイト型太陽電池ガラス技術の革新を進めています。これは、建物のエネルギー利用を根本から変革することを目指した取り組みです。
パナソニックは、インクジェットコーティングとレーザー加工技術を駆使し、804cm²のペロブスカイト太陽電池モジュールにおいて、18.1%のエネルギー変換効率を達成しました。この技術により、サイズの拡大、透明性の向上、そしてデザインの自由度が高められています。
2025年に開催される大阪・関西万博では、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」にて、ガラス型ペロブスカイト太陽電池を組み込んだプロトタイプを展示する予定です(ペロブスカイトは、1839年にロシアで発見された鉱物ペロブスカイトに構造が類似しています)。これは、都市部における再生可能エネルギーの可能性を示すものです。
パナソニックは、三井不動産レジデンシャル株式会社と連携し、新築の建物でこの技術の実証実験を行います。グラデーションや透明デザインのガラスの性能評価を目指します。パナソニックは、カーボンニュートラル目標を支援するため、5年以内にペロブスカイトパネルの商用化を目指しています。この取り組みは、日本の持続可能な社会の実現に貢献するものと期待されています。