2025年7月1日、中国・瀋陽:EVE Energyは、遼寧省に寒冷地対応リチウムイオン電池に特化した新たな生産拠点を設立しました。
総額100億円(約14億米ドル)のこの施設では、低温環境下でも高い性能を発揮する高密度で信頼性の高い蓄電用バッテリーが製造されます。
これは、寒冷地におけるバッテリー性能の課題に対応するもので、注目を集めています。
さらに、EVE Energyは、寒冷地におけるリチウムイオン電池の応用を専門とする研究センターも開設しました。
このセンターは、新素材や新技術を通じて、充放電効率などバッテリー性能の向上を目指します。東北地方におけるグリーンエネルギーへの転換を支援することも目的としています。
この拠点が位置する鉄西区は、新エネルギー車のハブとなっており、450件の主要プロジェクトで1,816億元規模の投資が行われています。
EVE Energyの今回の拡張は、2024年1月に東北地方を含む7つの地域本社を設立した、同社のグローバル戦略と合致しています。
寒冷地では、バッテリーの性能が大きく影響を受け、容量や効率が低下することが知られています。この取り組みは、EVE Energyの地位を強化し、世界的なグリーンエネルギーソリューションの推進に貢献するでしょう。
関係者からは、今回の工場開設が、日本の自動車メーカーにとっても、寒冷地でのEV展開における重要な一歩となる、との期待の声も上がっています。