フォード・モーター・カンパニーは、米国で694,271台の車両をリコールすることを発表しました。対象となるのは、1.5リッターエンジンを搭載した特定のBronco Sport(2021~2024年モデル)およびEscape(2020~2022年モデル)です。
問題の中心は、燃料インジェクターの亀裂による燃料漏れで、これがエンジンコンパートメント内での火災リスクを高める可能性があります。フォードは、エンジン制御ソフトウェアの更新とドレインチューブの設置を修理方法として提案しましたが、米国道路交通安全局(NHTSA)は、この修理が根本的な原因に対処していないと指摘しました。
その後の調査で、修理を受けた車両の中でエンジンコンパートメント内での火災が発生した事例が報告され、フォードは問題の再評価を行いました。現在、フォードは問題を完全に解決するための修正策を開発中であり、影響を受ける所有者には8月18日から通知を開始する予定です。
このリコールは、車両の設計と製造における継続的な改善の必要性を浮き彫りにしています。フォードの対応は、業界全体にとって良い事例となり、他のメーカーも同様の安全対策を講じるよう促す可能性があります。