スイスのロカルノで開催される第78回ロカルノ国際映画祭は、2025年8月6日から16日にかけて、多様な作品群を上映する準備を進めています。今年は、ベテラン監督から新進気鋭の才能まで、様々な映画が、名誉ある金豹賞を目指して競い合います。
注目作品としては、ラドゥ・ジュデ監督の政治コメディ『ドラキュラ』、アブデラティフ・ケシシュ監督の『Mektoub, My Love: Canto Due』が挙げられます。また、ベン・リバース監督の『Mare's Nest』、ハナ・ユシッチ監督の『God Will Not Help』も上映予定です。マウリーン・ファゼンデイロ監督とミゲル・ゴメス監督の共同制作による『The Seasons』は、ポルトガルの歴史を詩的に描いています。
特別上映では、ジャッキー・チェン氏の代表作『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)が上映され、チェン氏には功労賞が贈られます。さらに、ウィレム・デフォー氏主演の『Birthday Party』、エマ・トンプソン氏出演の『Dead of Winter』も上映されます。また、ジェニファー・ロペス氏が出演する『The Deal』と『蜘蛛女のキス』も上映されます。
ロカルノ国際映画祭は、独立系映画のプラットフォームとしての役割を担い続けています。映画祭会長のマヤ・ホフマン氏は、変化し続ける映画界におけるその重要性を強調しています。芸術監督のジョーナ・A・ナッツァーロ氏は、映画的実験へのコミットメントと、映画を通しての人間の探求に焦点を当てていることを強調しています。
ロカルノ国際映画祭は、日本の映画ファンにとっても、世界中の多様な映画文化に触れることができる貴重な機会です。来年の開催が今から楽しみですね。