2025年7月5日から10月12日まで、イタリア・アッシジのサン・ダミアーノ聖堂にて、「ジーノ・コヴィーリ – 生きとし生けるものの叫び」展が開催されます。本展は、聖フランチェスコの『太陽の賛歌』(『被造物の賛歌』)の800周年を記念し、ジーノ・コヴィーリ氏の芸術的解釈を通して、この作品へのユニークな視点を提供します。
開会式は2025年7月5日午後4時30分、カンティコの間にて行われました。ボッティ神父、ヴラディーミロ・コヴィーリ氏、フェデリコ・スキウルパ氏、そしてタンビーニ神父が出席されました。本展では、ジーノ・コヴィーリ氏の「フランチェスコ」絵画シリーズから9作品が展示されており、『太陽の賛歌』、『鳥への説教』、『最後の別れ』などの場面が含まれています。
これらの作品は、フランチェスコ会の価値観と深く結びつき、信仰、希望、調和のメッセージを伝えています。この文化プロジェクトは、コヴィーリ家とサン・ダミアーノのフランシスコ会修道士との共同事業です。学術的な監修とテキスト編集は、タンビーニ神父とドナテッラ・ヴァッカリ博士によって行われました。
本展は毎日午前10時から午後12時まで、午後2時から午後6時まで、入場無料で公開されています。この展覧会は、芸術家の視点とアッシジの貧者の精神性を通して、人類、自然、そして神とのつながりを考察し、『太陽の賛歌』の普遍的なメッセージに浸るまたとない機会を提供します。
日本では、キリスト教文化への理解は様々ですが、自然との調和を重んじる精神性は、古来より日本文化にも深く根付いています。本展は、西洋の宗教的価値観を通して、人間と自然の関係性、そして精神的な豊かさについて、改めて考えるきっかけとなるでしょう。ぜひ、この機会にアッシジの聖堂へ足を運び、コヴィーリ氏の作品を通して、新たな発見をされてみてはいかがでしょうか。