麦積山に新たなビジターセンター、仏教の巡礼をモチーフに - 現代建築が伝える文化

編集者: Ек Soshnikova

中国の麦積山に新たにオープンしたビジターセンターは、仏教の輪廻転生を象徴する巡礼の儀式から着想を得て設計されました。

この円形のデザインは、来訪者の動線を整理し、視覚的な物語を創出しています。六つの連結されたブロックは、仏教における六道(六つの存在形態)を表現しています。

建物の外観は、麦積山の石窟群の地質を反映し、自然な砂岩で覆われています。各ブロック間のガラス張りの回廊は、自然光を内部に導き、空間を明るく照らします。

建築アーチの基部には、麦積山の石窟群にみられるモチーフをあしらった金属プレートが設置され、夜間には隠された照明が建物の輪郭を際立たせ、時の流れを超越したような印象を与えます。

センター内には、展示スペース、劇場、講堂、そして5Dデジタルシネマが設けられており、これらはすべて、途切れることのない円形の来訪者ルートで繋がれています。

麦積山ビジターセンターは、現代的な表現で地元の文化遺産を再解釈し、多様な来訪者に対して歓迎的で精神的な体験を提供する、建築が文化的なコミュニケーションの媒体となり得る好例と言えるでしょう。日本の皆様にも、この素晴らしい建築を通して、仏教の教えや中国の文化に触れていただければ幸いです。

ソース元

  • Kreatív Online

  • ArchDaily

エラーや不正確な情報を見つけましたか?

できるだけ早くコメントを考慮します。