Iqueyeのファーストライト:かにパルサーの観測
新しい天文機器であるIQUEYE(イタリアン・クォンタム・アイ)が、チリのジェミニ南天文台でファーストライトを達成しました。チリとイタリアの科学者によって開発されたIQUEYEは、パルサーやブレーザーなど、時間的に急速に変化する天体を観測するように設計されています。この機器は、単一の光子を検出し、それぞれの到着時間を記録することができます。
これにより、最大0.5ナノ秒の精度で正確な時間測定が可能になります。IQUEYEの最初のターゲットは、約6,500光年離れた場所にある高速回転する中性子星であるかにパルサーでした。かにパルサーは、可視スペクトルにおいて、これほど高い時間分解能と感度で観測されたことはありません。
科学者たちは、IQUEYEを使用して、遠い銀河からのミリ秒単位のエネルギーパルスである高速電波バースト(FRB)を研究することを目指しています。この研究は、FRBの起源を明らかにし、宇宙論への新たな洞察を提供する可能性があります。