2025年6月、ベトナム北部では、前例のない豪雨に見舞われ、深刻な洪水と大きな被害が発生しました。6月4日から10日にかけて、この地域では12日間にわたり豪雨が記録され、総雨量は200〜600mmに達し、複数年の平均を40〜80%上回りました。
クアンニン省では6月9日に333mmの降雨量を記録し、2001年に記録された全国記録を更新しました。ホアビン省でも6月24日に195mmを記録し、50年ぶりの記録を更新しました。豪雨は、ハザン省、クアンニン省、ハイフォン市、ナムディン省など、いくつかの省で広範囲にわたる洪水と地滑りを引き起こしました。
首相は、死者と物的損害を最小限に抑えることを目指し、豪雨、洪水、地滑りに対応するための緊急措置を実施するよう、関係省庁と地方自治体に指示しました。国立水文気象予報センターは、ベトナム北部では2025年6月から8月にかけて豪雨が継続し、特に山岳地帯や低地帯で洪水や地滑りのリスクが高まると予測しています。