フランス領ポリネシアの遠隔地にあるタタコト環礁で、研究者たちは激しい熱波や極端な温度変動に耐えることができる「スーパーコーラル」を発見しました。ユネスコ、Labex Corail、フランス領ポリネシア大学（UPF）の支援を受けたこの発見は、サンゴ礁の保全の未来に希望の光をもたらします。
タヒチから1,000キロメートル以上離れたタタコト環礁は、サンゴの生存には不向きと思われる環境条件を示しています。ラグーンは極端な温度変化を経験し、ほぼ35°Cに達します。CNRSの研究者であるレティシア・エドゥアンが率いる2021年以降の探検で、数十種類のサンゴがこの不安定な環境で繁栄していることが明らかになりました。
研究者たちは、この並外れた耐熱性が一時的な要因によるものなのか、それとも永続的な遺伝的適応によるものなのかを研究しています。サンゴの切り株は、元の生息地外での行動を観察するためにモーレア島に移植されました。成功すれば、これらのサンゴは世界中の損傷したサンゴ礁を回復するために使用でき、気候変動に直面したサンゴ礁の回復力にとって重要な戦略となります。