2025年1月28日にEnvironmental Research Lettersに掲載された研究によると、海洋表面温度が驚くべき速度で上昇しています。この研究は、海水温が1980年代よりも4倍速く上昇していることを示しています。具体的には、1980年代後半には10年あたり約0.06℃上昇していましたが、現在は10年あたり0.27℃上昇しています。
レディング大学のクリス・マーチャント教授が率いるこの研究では、1980年から2023年までの衛星データを分析しました。研究者らは、20個の赤外線放射計と2個のマイクロ波放射計からのデータを使用して、グローバルに正確な温度トレンドを作成しました。
この研究は、この加速的な温暖化を、地球のエネルギー収支の不均衡の増大に起因させています。これは、温室効果ガスの濃度の上昇が主な原因で、宇宙に放出されるよりも多くの太陽エネルギーが吸収されるためです。研究者らによると、2023年と2024年初頭の記録的な海洋温度(世界の海洋温度が450日間連続で記録的な高値を記録)は、この現象に一部起因すると考えられます。この研究ではまた、記録的な暖かさの44%が、海洋が熱を加速的に吸収することに起因すると結論付けています。