ドバイ市は、ラス・アル・コール野生生物保護区の生物多様性向上を目指し、総額6億5,000万ディルハム(約260億円)の開発プロジェクトを発表しました。
このプロジェクトは二つのフェーズに分かれており、まず第一段階では、新たなマングローブを植樹することでマングローブ生息地を再生し、その面積を60%拡大します。また、新たな生息地の創出や水域の拡張も行われます。
第二段階では、ビジターセンターや遊歩道など、インフラとレクリエーションサービスの整備に重点が置かれます。このプロジェクトにより、年間来場者数は6倍に増加し、25万人から30万人に達すると見込まれています。
1985年に設立されたラス・アル・コール野生生物保護区は、ドバイにおける重要な自然保護区であり、ラムサール条約にも登録されています。約450種もの動植物が生息しており、47ヘクタールのマングローブ林を有しています。
このプロジェクトは、持続可能な成長と生態系のバランスを支援するドバイの経済戦略と合致しています。2026年末までの完了が予定されています。この取り組みは、日本の環境保護への関心の高まりとも共通する部分があり、持続可能な社会の実現に向けた国際的な協力の重要性を示唆しています。