英国の音楽家、エリー・ウィルソン氏による革新的な作曲作品「蛾 x 人間」が、2025年7月5日にロンドンのサウスバンク・センターで初演を迎える運びとなりました。この作品は、ニュー・ミュージック・ビエンナーレ・フェスティバルの一環として発表され、蛾の活動データを独自の音楽体験へと昇華させています。
この作品は、英国生態水文学センター（UKCEH）との共同制作であり、パーソネージ・ダウン国立自然保護区で収集されたデータが活用されています。80種もの蛾が記録され、それぞれに異なる音が割り当てられました。これにより、夜の生態系を音響的に表現することに成功しています。
「蛾 x 人間」は、音響化された蛾のデータと、生演奏、そして視覚的な要素を融合させた作品です。サウスバンク・センターでの初演は、2025年7月5日午後12時（現地時間）、ニュー・ミュージック・ビエンナーレ・フェスティバル期間中に予定されています。入場は無料です。
ウィルソン氏の作品は、夜行性の花粉媒介者と環境への影響に対する意識を高めることを目的としています。「蛾 x 人間」は、音楽を通じて環境問題に親しみやすく触れる機会を提供します。詳細情報とチケットに関するお問い合わせは、サウスバンク・センターのウェブサイトをご覧ください。
この作品は、日本の皆様にも、自然との共生を考えるきっかけとなるかもしれません。日本の伝統音楽、例えば雅楽などにも通じる、自然への畏敬の念を感じさせる作品です。ぜひ、ご期待ください。