米株式市場、貿易戦争の懸念でまちまちの展開
米株式市場は火曜日、米国と中国間の貿易摩擦に関する懸念が続く中、まちまちの展開となりました。S&P 500は小幅な変動を見せ、ダウ工業株30種平均は当初の上昇後、わずかに下落しました。ナスダック総合指数もわずかな変化にとどまりました。
10年物米国債利回りは4.32%にわずかに低下し、経済の不確実性の中での投資家心理を反映しています。これらの利回りは、住宅ローンを含む様々な消費者向けローンの金利に影響を与えます。
バンク・オブ・アメリカ、好調な業績で上昇
バンク・オブ・アメリカ(BAC)の株価は、同社が予想を上回る第1四半期の業績を発表した後、上昇しました。金融大手は、アナリストの予想を上回り、273億7000万ドルの収益に対し、1株当たり0.90ドルの利益を計上しました。ブライアン・モイニハンCEOは、消費者の底堅さと法人顧客の好調な業績を強調しました。
ボーイング株、中国の受注停止で下落
ボーイング(BA)の株価は、中国が航空会社に対し、ボーイング機のさらなる納入を停止するよう指示したとの報道を受け、下落しました。この決定は、米国の関税引き上げに対する中国の報復措置として、貿易摩擦のエスカレートの結果と見られています。納入の停止は、米国の主要な輸出企業であるボーイングに大きな影響を与えると予想されます。