スペインのサンタンデール銀行は、サバデルの英国子会社であるTSBを、2.9兆円で買収することで合意しました。2025年7月1日に発表されたこの全額現金取引は、株主の承認を条件としており、2026年の第1四半期に完了する見込みです。
この買収により、サンタンデール銀行は英国で約2,800万件の顧客関係を持つことになり、個人当座預金残高で国内第3位、住宅ローン残高で第4位(市場シェア12%)の銀行となります。これは、バークレイズやHSBCといった主要な銀行に肩を並べることになります。
サバデルは2015年にTSBを1.7兆円で買収しました。今回の買収は、サンタンデール銀行の株主にとって大きな価値を生み出すと期待されており、1株あたり0.50ユーロの特別配当が含まれています。今後12ヶ月間の株主総還元額は38億ユーロに達する見込みです。
この買収は、サンタンデール銀行が英国市場での地位を強化し、競争力を高めるための重要な一歩となります。 日本の金融市場においても、グローバルな動きが活発化しており、今回の買収劇は、国内の金融機関にとっても大きな影響を与える可能性があります。 今後の展開に注目が集まります。