ファッションデザイナー、ラルフ・ローレン氏がかつて所有していた、鮮やかなジアッロ・モデナ色の1995年製フェラーリF50が、2025年8月に開催されるモントレー・カー・ウィークのオークションに出品されることになりました。
このF50は、アメリカ仕様でこの色に塗装された2台のうちの1台という希少価値を持っています。ラルフ・ローレン氏は、この特別なF50を8年間コレクションとして所有されていました。2003年5月に売却され、その時点での走行距離は約8,500kmでした。
その後、数人の愛好家の手に渡り、2009年のカヴァリーノ・クラシックなど、特別な機会にのみ一般公開されてきました。現在、走行距離は約8,700kmと極めて少なく、フェラーリ・クラシケの認定も取得しており、オリジナリティが保証されています。最近では、燃料タンク、タイヤ、ブレーキ部品など、徹底的なメンテナンスサービスも実施されました。
このF50の落札予想価格は、650万ドルから750万ドル(約9億8000万円~11億3000万円)とされており、その希少性、歴史、そして卓越した状態が評価されています。オークションは、世界的に有名なオークションハウス、RMサザビーズによって、2025年8月中旬のモントレー・カー・ウィーク期間中に開催される予定です。このイベントは、フェラーリの最も希少で、コレクター垂涎のモデルの一つを手に入れるまたとない機会となります。ファッション界の象徴であるラルフ・ローレン氏との繋がりも、その魅力をさらに高めています。
このニュースは、日本の自動車愛好家だけでなく、洗練されたライフスタイルを好む層にとっても、非常に興味深い話題となるでしょう。細部まで行き届いたメンテナンスと、歴史的価値が融合したこのF50は、まさに「匠の技」と呼ぶにふさわしい一台です。日本の伝統工芸に通じる、細部へのこだわりと、所有することの喜びを味わえる、特別な存在と言えるでしょう。