ファッション界の巨匠、カール・ラガーフェルド氏が所有していた、パリ郊外の別荘として知られるネオクラシカル様式の邸宅が、2025年6月17日、フランスのルーヴシエンヌにてオークションにかけられました。この邸宅は、19世紀に建てられた約600平方メートルの広さを誇り、2ヘクタールの庭園には、ゲストハウス、書斎、プールハウス付きのプール、テニスコートなどが備わっています。
ラガーフェルド氏は2010年にこの邸宅を取得し、レセプションやクリエイティブなインスピレーションの場として活用されていました。しかし、その広さにも関わらず、ラガーフェルド氏が実際に宿泊されたのは一晩のみで、主に業務上の活動に使用されていたと伝えられています。
オークションは、4億6350万円の最低入札価格で始まりました。穏やかな入札の末、この邸宅は海外の購入者に4億6850万円で落札されました。この売却は、ファッション界のアイコンであったラガーフェルド氏の遺産を象徴する、象徴的な邸宅の歴史に終止符を打つ出来事となりました。
この邸宅の売却は、日本の不動産市場にも影響を与える可能性があります。近年、海外の富裕層による日本の高級不動産の購入も活発化しており、今回の事例は、その流れをさらに加速させるかもしれません。また、ラガーフェルド氏の洗練されたライフスタイルは、日本の美的感覚にも大きな影響を与えており、この邸宅の売却は、その影響力を改めて認識させる機会となるでしょう。