レゴが、同社史上最大規模のセットとなるサグラダ・ファミリアの複製モデルを発表した際、建築家が意図的に未完のまま残したものを玩具が完成させようとしているという、ある種奇妙な矛盾が即座に浮かび上がりました。
このセットは1万5000個以上のパーツで構成されており、アントニ・ガウディが手掛けた聖堂のファサードや塔を、かつてない精度で再現しています。メーカー側は、これが単なる模型ではなく、ガウディが完成した設計図を一枚も残さずに数十年かけて作り上げた有機的で複雑な造形を表現しようとする試みであることを強調しています。
ここでは、厳格なモジュール化と反復性に基づいたシステムが、すべての線が唯一無二で量産的な再現を拒む建築物と衝突するという、決定的な緊張関係が露わになっています。その結果、レゴは曲線や接合部を簡略化せざるを得ず、生きた彫刻を反復するエレメントの集合体へと変貌させています。
子供が明日には壊して作り直すことを承知でブロックの城を組み立てるように、購入者はわずか数時間でサグラダ・ファミリアを「完成」させる機会を得ることになります。その一方で、バルセロナにある本物の聖堂はいまだ建設の途上にあり、予測では完成までにさらに数十年を要するとされています。
このプロジェクトの商業的成功は明らかであり、限定シリーズはコレクターや建築愛好家を瞬く間に魅了しています。しかし、その背景にはより深い変化があり、文化遺産がパーツの数や組み立て速度によって価値が測られる消費財へと変質しているのです。
結局のところ、レゴは単に記念碑を模倣しているのではなく、静観ではなく「遊び」を通じた、記念碑との新たな関わり方を提案しているといえます。こうしたアプローチは、不変のものを身近で解体可能な存在にしようとする娯楽産業の試みが、果たしてどこまで到達しうるのかという問いを投げかけています。

