2025年1月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で大規模な山火事が発生しました。乾燥した気候と強風により、火災は急速に拡大し、数千の建物が被害を受けました。
火災の発生当初、少なくとも5人が死亡し、焼失面積は100平方キロメートルを超えました。数千の建物が破壊され、その中には歴史的な建造物も含まれていました。ロサンゼルス郡では約18万人が避難命令を受け、地域の安全確保が最優先となっています。
消火活動には1万4000人以上の消防士が投入され、空からは84機の航空機、地上では1300台以上の消防車両が配備されました。国際的な支援もあり、メキシコとカナダから消防チームが派遣され、ウクライナのゼレンスキー大統領も150人の消防士派遣を申し出ました。
火災の原因は現在も調査中ですが、気候変動の影響により、カリフォルニアの乾季が冬季まで延長し、強力なサンタアナ風が火災の拡大を助長したと考えられています。カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）の気候科学者パーク・ウィリアムズ氏によると、気候変動は山火事の燃料となる植生の乾燥度に約25%寄与しており、火災の規模拡大に大きな影響を与えたとされています。
現在も消火活動は続いており、被災地の復旧には時間を要する見込みです。住民の安全確保と地域の復興に向けて、引き続き支援と協力が求められています。